進化継承 ~変わり続けるために、その一歩を踏み出そう~

理事長所信

公益社団法人 白浜・田辺青年会議所
2018年度理事長 池田 朗

~はじめに~

 私が青年会議所に入会したのは、社会人となり4年目の時でした。営業職への配置転換がきっかけとなり、自ら門を叩いたところから始まりました。一回り以上年齢の違う、またそれまでの生活では出会うこと自体が難しい諸先輩方に囲まれ、15年間の青年会議所活動を通じて、様々なことを経験し、今日にいたります。入会当時を振り返ると、右も左もわからない状態の中、日々勉強と考え積極的に各種会合等へ参加させていただいたことで、刺激のある楽しい日々を過ごしていたことを思い出します。それにより、自身の成長の大きなきっかけになったということは言うまでもありません。
 青年会議所に属する私たちは、「明るい豊かな社会」の実現に向け、様々な活動や運動を展開しておりますが、その理想を実現するためには、それぞれが限られた時間の中で試行錯誤を重ねながら、いろいろな壁を乗り越えていく必要があります。そのためには、まず自身の成長が必要不可欠であり、各個人が成長することで組織も成長し、その結果、理想に近づいていくのではないでしょうか。私たちは、年齢的にこれからさらに成長できる可能性を持っています。青年会議所では、「個人」「地域」「国際」「ビジネス」の4つの機会が与えられるといわれています。これらの機会は、望めばいつもそこにあり、それを活かせるかどうかはすべて自分次第です。機会と考えるか困難と考えるかは、自分の気持ちひとつです。たとえ困難だと感じたとしても、これをチャンスと捉え、決意を持って挑戦することが大切です。
 人は何かに挑戦するからこそ成長します。自分自身のためにも、そしてこのまちのためにも、勇気を持って、その一歩を踏み出しましょう。

~自身の成長がまちを強くする~

 青年会議所に入会する際に覚えた言葉のひとつに、「修練」「奉仕」「友情」という三信条があります。私たちはこの三信条を基本として活動を行っています。それぞれ「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」という意味を持っていますが、「明るい豊かな社会」の実現を理想としていることから、「社会への奉仕」へと自然と目が行きがちになります。しかし社会への奉仕を志す者は、まずは自身の修養に努め、良識ある地域社会人として、また指導者としての自覚と誇りを持たなければなりません。
特に、青年経済人として活動している私たちにとっては、まちの未来を考える上で、自身の成長が非常に大きな要素となります。都市部と比べ、地方に分類されるこの地域のこれからのまちづくりを考えたとき、経済を活性化させ、新たな雇用を生み、産業を振興させていくということは、様々な面で大変大きな意味を持っており、私たち青年経済人として向き合わなければいけない最も重要な課題の一つとしてあげられます。白浜・田辺青年会議所の未来はもちろんのこと、この地域の未来のためにも、まずは私たち自身が、今一度自己の修練に目を向け、そして成長し、私たちが行う運動の精度を高めていくことで、地域全体がより力強く動き出していくのではないでしょうか。
「明るい豊かな社会」の実現に向けて、私たちがJayceeとして、そして青年経済人として、さらに大きく成長し、その成果を積極的にこの地域に伝播していきましょう。

~まちの未来へとつなげよう~

 私たちが暮らすこのまちは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」をはじめとする歴史や文化、大自然が織りなす風光明媚な景勝地、子どもから大人まで楽しめる南国リゾート、色彩鮮やかな季節の味覚など、豊かな自然と温暖な気候が特徴的な地域であり、日本でも有数の観光地であると同時に、そこに暮らす人々はおおらかな人柄の方が多いと言われています。当地域を訪れた方に聞けば、お世辞ではないこのまちのすばらしさを再認識できる機会がしばしばあります。しかしその一方で、2014年に発表された「消滅可能性都市」の中に、この地域の自治体が含まれていることもまた事実です。現にLOMエリア内の人口は年々減少しており、それは現実のものとなる可能性があります。これは青年会議所だけで解決できる問題ではないのかもわかりません。ですが、このまちで活動する私たちだからこそできること、それはこのまちの未来を創造し、夢や希望の溢れるまちを創る運動を行い、この地域に活力を生み出すことではないでしょうか。
社会生活環境がめまぐるしく変化し、高度な情報化が進み、生活速度が格段に速くなったため、地域コミュニティの希薄化や個人主義化が進んでいるといわれている昨今、改めて人と人とのコミュニケーションの重要性が問われています。そのような中、同じ地域で生活するもの同士が同じ目的に向かって、手を取り合い協力しあうことで生まれる連帯感や、その大きなエネルギーを次の世代へとしっかりとつないでいき、このまちの未来を描き出すことが求められています。未来を創っていくことは青年に与えられた義務でもあり、大きな喜びでもあります。
先人たちから受け継いできた伝統や文化のもと、私たちもこの地域を愛し、この地域を支える住人の一人として、真剣に考え、まちの未来へとつながる運動を展開していきましょう。

~笑顔溢れる子どもたち~

 子どもの笑顔には大きな力が備わっています。その純粋な目がキラキラと輝き、一人ひとりの個性が現れた唯一無二の笑顔は、私たち大人や地域にとって大切なかけがえのない宝のひとつです。子どもが笑顔であれば、その周りにいる大人たちも自然と笑顔となり、まちに活力が溢れ、そして未来が創られていきます。いつの時代も、子どもたちは地域の未来を担う無限の可能性を秘めた存在であり、頼もしい大人へと成長させることが求められています。健全な青少年育成には、家庭や学校だけでなく、地域社会全体で育てていくことが大切なことであり、私たち青年にはその使命があります。そのために、夢を持つことができるよう様々な体験の機会を与え、夢を持つことのすばらしさを教え、その夢に向かって進む希望を後押しすることで、子どもたちの想像力や行動力を養い、単に大人へと成長させることではなく、自発的に成長し未来を切り開いていける人材へと育てる必要があります。また私たちも、子どもたちとともに成長し、時間を共有することでしっかりと向き合い、その個性を大切に伸ばしていくことが重要です。
夢や希望でいっぱいとなった子どもたちの笑顔は、より大きな力を持ち、次代をリードしていく人材となることでしょう。このまちを子どもたちの魅力的な笑顔で溢れるまちにしていきましょう。

~魅力溢れる組織の実現~

青年会議所では単年度制を採用しており、毎年役職者や配属先が変わっていくため、事業を行ったときには、その結果をきっちりと評価し、次年度以降へ引き継いでいくことで、活動内容や運動内容を進化させてきました。このPDCAサイクルをしっかりと運用することこそが、今後も組織を運営していくために非常に重要な要素であり、青年会議所を支えている考え方でもあります。しかし、Checkの部分を主観的に行ってしまうと、よりよい改善策が生まれにくくなったり、独りよがりな内容となってしまったりする可能性があります。評価というのは、他者の下す評価こそがその真の評価であり、真の価値であるという風に考えることができます。そのために、しっかりと評価していただけるよう、私たちの想いを伝える必要があります。
 また、私たちは「明るい豊かな社会」の実現という一つの目的のために集まり、一人ひとりの個性をぶつけ合いながら活動や運動を行っています。そこには能動的な一面がありながらも、公益社団法人として厳格なルールのもと、しっかりとした運営を行っており、半世紀以上にわたって受け継がれてきた伝統や文化、積み重ねてきた歴史が、私たちの持っている大きな魅力の一つとなっています。それに加え、真剣にこのまちの未来を考え、行動している私たちの姿も魅力としてあげられます。こうした魅力にさらに磨きをかけ、対外に向けて発信していくことは、組織の価値や地域の活力を向上させるために、非常に大切なこととなります。
 青年会議所らしく規律ある組織運営に取り組む姿や事業に対する想いなど、私たちの魅力を広く発信し、さらに地域に影響を与え続けることのできる存在となっていきましょう。

~つながりのある組織の構築~

 「袖振り合うも他生の縁」という古いことわざがある通り、人と人とのつながりほど不思議なものはありません。私たちは、今までの人生の中で多くの人と出会い、そしていろいろなことを感じてきました。青年会議所においても、互いに入会していなければ、その人とは知りあうことは無かったかもしれません。また、同じ委員会に所属していなければ、深く話をすることもなかったかもしれません。どんな些細な理由であれ、人と人との出会いに意味があるとすれば、それは偶然ではなく必然なのではないでしょうか。私たちは誰かとつながることで、何かに気づきそして成長をすることを繰り返しています。そこに互いの尊敬があり、敬う心が存在し、自他相愛の精神が生まれることではじめて、人は自分一人では到底成し得ないことにも、挑戦することができるのではないでしょうか。
 私たちが目指す「明るい豊かな社会」の実現には、多くの知恵と勇気が必要となります。私たちメンバー同士はもちろんのこと、地域の方々や関係諸団体の方々とも手を取り合い、深くつながっていかなければなりません。そのためにも、今まで以上に相手のことを深く知り、そして自分の想いをしっかりと伝えることが大切になります。そのことで、そのつながりはさらに強固なものとなり、組織として、より大きな力を発揮することができるでしょう。
 まずは私たち自身がしっかりと輪を結び、そしてその輪をさらに広げていくことで、地域に根付いた、なくてはならない能動的な組織にしていきましょう。

~真の仲間づくり~

私たちは、互いに笑いあったり、励ましあったり、切磋琢磨することで、大きな刺激を受けながら青年会議所活動を行っています。それにより互いに認め合える友となり、仲間となり、自身を成長させてくれるかけがえのない存在となります。
 今から20数年前、全国には6万人以上の青年会議所メンバーが在籍し活動を行っていました。それが近年では、約36,000人と大きく減少し、全国的に会員数の減少が大きな問題となっており、当LOMにおいても、会員数は減少の傾向にあります。しかし、これは青年会議所だけに限ったことだけではなく、様々な場面において人材不足の状況を垣間見ることができます。少子高齢化や人口の一極集中化など、その要因はいくつか挙げられますが、指をくわえて見ているだけでは何も改善されません。会員の拡大を進めるにあたっては、一人ひとりが当事者意識をしっかりと持ち、改めてその手法から見直し、全員一丸となることが必要です。
 会員の拡大を行い、同じ志を持った真の仲間を増やし、そして運動を展開することで、その効果はより大きなものとなり、今以上に地域にとって必要とされる団体へと昇華させることができます。そのためにも全員でこの課題に挑戦し、一人でも多くの仲間を募り、私たちが地域にとって大きな活力となれるよう取り組んでいきましょう。

~結びに~

白浜・田辺青年会議所は、創立以来「明るい豊かな社会」の実現を理想に掲げ、様々な運動を展開してまいりました。半世紀以上に渡ってもなお存続しているのは、青年会議所が単年度制をしいていることで、過去にとらわれずに柔軟にその時代に必要と考えた事業を行ってきたからであります。普遍的な目的は変わらずとも、手段手法を変え、白浜・田辺青年会議所が今後も存続していくためにも、今までのようにこれからも積極的に変わり続けることが必要です。ビジネスの世界においても、理念や伝統をしっかりと継承する一方、経営環境の変化に柔軟に対応するために変革を行うことで、企業は繁栄をしています。
私たちも変わることを恐れず、今一度この時を見つめなおし、改めて変革の能動者としての自覚を持ち、時代に即した運動を展開し、この地域の未来につながるよう、積極的に進化していきましょう。

 

2018年度 基本計画

基本理念

進化継承

~変わり続けるために、その一歩を踏み出そう~

基本方針

・自己の成長による組織力の向上

・未来へとつながるまちづくり事業の実施

・笑顔溢れる青少年育成事業の実施

・魅力あるつながりの深い組織へ

・真の仲間となる会員の拡大

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