昇華 ~地域とひとが光り輝く新時代へ~

理事長所信

公益社団法人 白浜・田辺青年会議所
2019年度理事長 山﨑 匡紘

~はじめに~

  2019年は、天皇陛下の譲位による平成時代の終焉と新たな時代を迎える始まりの年となります。平成の時代はIT技術躍進による情報化社会へと変化した一方、バブル経済の崩壊による長期にわたる経済の停滞、加速する少子高齢化、社会格差や貧困層の拡大が深刻になり「停滞と格差の時代」とも呼ばれております。昨今になり企業業績回復や株価上昇などが報道されるようになってきましたが、未だ国民全体がそれらを実感することなく、私たちが暮らす地域にもこれらの諸問題に加え人口減少や地方経済の疲弊などの課題も直面し、それらの課題を未だ改善できぬまま新たな時代を迎えようとしています。
  白浜・田辺青年会議所は設立以来54年にわたり、「明るい豊かな社会の実現」にむけて各年代の社会情勢や地域課題やニーズに合わせ、各種事業を行ってまいりました。それはどれも地域やひとを思い、真剣に議論して作り上げた素晴らしい事業であると胸を張って誇れるものばかりでした。幕末や戦後など日本の歴史上においても、熱い志を持った青年たちが率先して行動することで新たな時代を切り拓いてきました。新たな時代の幕開けとなる今、私たちJAYCEEは地域の未来を担う青年の使命として、新たな時代を築く当事者として、「英知」と「勇気」と「情熱」をもって地域やひとを昇華させるべく率先して青年会議所運動に取り組み活動を展開しましょう。そうすることにより、これからの新たな時代が「停滞と格差の時代」から「進展と平等の時代」へと転換され、地域とひとが光り輝く新時代がおのずと開かれていくことでしょう。

~伝統ある組織として更なる価値向上へ~

  白浜・田辺青年会議所が50年以上にわたり運動を展開し地域の方々の理解を得られてきたのは、先輩方が積み重ねてきた実績と信頼の賜物であると言えます。これからも地域の方々に信頼され、地域のためにより良い運動を展開していくためには、規律正しい組織運営を円滑に行っていかなければなりません。組織とは個の集合体であり、個であるメンバー一人ひとりをまとめ組織として連携していくことでより効果的な運動をすることができるのです。JC活動を行う中で、公益団体としての在り方を検証しJCのルールや行動規範を徹底できるよう組織に浸透させ、組織としての価値を高めていく必要があります。そして、これらを通して公益団体としての運動がより効果的に行われ永続的に発展できるよう、組織を向上させていかなければなりません。
  地域の方々に白浜・田辺青年会議所の活動や運動を広く伝播させ、地域と青年会議所をつなぐ手法として広報と渉外活動は重要です。私たちが行っている活動や運動は地域にとって必ず効果が波及するものであり、明るい未来へとつながっていくものと確信しております。しかし、どれだけ素晴らしい事業を行っていても告知や報告する機会が十分でなければ事業の効果が減少してしまうでしょう。私たちの活動や運動をより浸透させるためにも効果的な広報を怠ってはなりません。様々な情報発信手段が生まれている現在において、従来の手法だけでなくより効果的な手法を検討し取り入れ、継続的に広報活動を積極的に行うことで白浜・田辺青年会議所の認知向上になり、地域にもより効果が波及していくことでしょう。
  また、青年会議所間だけでなく各種団体とも連携していくことも重要です。各種団体と連携することにより、社会や地域の情勢や問題点などの情報が得られるだけでなく、協力しニーズに応えることで地域住民や各種団体とのつながりをより強固なものにすることができ、私たちJAYCEEとしても新たな気づきや経験を得られることができます。そして近年、地震による被害だけでなく台風や豪雨災害による被害が日本各地で多発しており、災害が発生した場合に被災地への復興支援に取り組むことはJAYCEEとしての使命でもあります。関係諸団体からの要請があれば積極的に取り組めるよう会員に周知し、関係諸団体と連携し支援活動に取り組みましょう。
  白浜・田辺青年会議所としても行政や各種団体はもとより地域住民との懸け橋となり、積極的に連絡調整や参加奨励を行いより良い密な協力関係の構築を図り、組織の価値向上を目指しましょう。

地域発展の礎となる会員の拡大

  私たちは、自己利益のためではなく、明るい豊かな社会の実現にむけて活動を行っており、私たちの活動が地域や、そこに住まう人々の発展の礎になれることは最大の喜びでもあり、願いでもあります。
しかし経済状況も未だ厳しく、まだまだ先行きの不透明な時代に、地域発展への原動力となる会員の拡大は困難を極めているのが現状です。会員数の減少が続くと、青年会議所の活力にも影響し、明るい豊かなまちづくりにも影響を及ぼします。「JCは青年の学び舎」とも言われており、活動や運動を通じて得られるかけがえのない経験、互いに切磋琢磨する中で築かれる仲間との絆は、一生涯の財産となり成長への糧ともなります。
  会員拡大を行う前にまず自分がJCに対して魅力を感じているか、やりがいとは何なのかを考え直すことが重要です。メンバー全員が拡大に対して当事者意識を持ち、メンバー全員がこのまちを想い、白浜・田辺青年会議所のことを愛し、日々のJC活動に誇りと自信を持って青年会議所の魅力を発信し、地域発展の礎となる同志を募り、会員拡大を進めてまいりましょう。
  同じ志を持ったメンバーが増えていくことにより白浜・田辺青年会議所には活気が溢れ、求心力が生まれます。その求心力を原動力に変え、JC活動に活かしていくためにもメンバー同士の調和をとり、モチベーションを持続させることも大切です。そのためにもメンバー間での交流を図り、お互いの理解に努めることにより絆を深め、それによって生まれた力をJC活動に転嫁していきましょう。

~地域発展へと寄与する人財の育成~

  私たちが、この地域で更に必要とされる団体になるためには個人のスキルアップや、共通の意識を持ち合わせることが重要です。さらに、人はより多くの人と切磋琢磨しあうことで人材が人財となります。そして、人財へと成長していくことで、この地域が明るい未来に向けて力強く躍動していくことにつな
がります。
  また、私たちが運動を展開している地域にも問題や課題が山積しており、この地域の将来について青年経済人としての議論も、尽くさなければなりません。様々な業種や経歴を超えて人財が集まる青年会議所にしかできない斬新な発想や柔軟な考え方が、この地域をより明るい豊かなまちに変えていきます。
  そして、青年会議所メンバーだけでなく、地域住民をも対象とした事業を展開し、そこで得た学びをそれぞれの地域で発揮していただくことにより、地域やひとを昇華させられる人財の育成が必要です。青年会議所と地域の人々が学びの機会を共有し、それぞれの経済活動やまちづくりに実践していただくことで、明るい豊かな社会の実現への加速度を増すこととなるでしょう。
  青年会議所は活動を通じて学びや成長の機会を与えてくれます。黙っていれば天から機会が降ってくるのではなく、より品格とスキルを備えたJAYCEEとなるために、より地域が良くなるためにと想いをもってメンバー同士が機会を与えてくれるのです。
  未知の経験へのチャレンジを恐れずに一歩踏み出す勇気を持ち、少しの背伸びをすることで成長への糧となり、その積み重ねが大きな成長へとつながっていくのです。

~光り輝く未来へと導く青少年育成事業の実施~

  次代を担う青少年は地域の宝であり、社会における自らの役割と責任を自覚し、明るく、たくましく、そして豊かな心と広い視野を持つ大人へと成長することは、青年会議所メンバーなら誰しもが思う願いであり、その希望ある存在こそが地域の明るい未来へとつながっていくことでしょう。
  しかしながら、少子化の進行や携帯電話・インターネットの急速な普及など、青少年を取り巻く社会環境の急激な変化や価値観の多様化により、自らの夢と希望に向かって努力し、健やかに成長する多くの青少年がいる一方で、ひきこもりやニートなど社会的自立に困難を抱える若者の増加や、児童虐待、インターネット犯罪の増加など、青少年問題は一層、複雑化、深刻化しており、青少年の安全で安心な成長に対する懸念も高まっております。
  「地域の子供は地域で育てる」との言葉がありますが、このような状況のもと、青少年の健やかな成長を願い光り輝く未来へと導くためには、社会全体が責任を持って青少年の育成に取り組んでいくことが重要であります。青少年育成で絶対に必要なものは愛情であり、これが青少年育成の根幹に無ければ成り立ちません。可愛がるが故に甘やかすだけでは成長にはつながらず本当の愛情とは言えません。成長を願うが故に、自問自答させ挑戦や困難な壁を乗り越える機会を与え、時には手を携えながら、光り輝く未来へと導いて行くのが愛情のこもった青少年育成であります。
  また、青年経済人として私たちが、将来社会人となる青少年に対して社会性や地域のつながりなど実社会で大切なことなど自身の経験を交え伝えていかなければなりません。青少年といわれる10代の時期は多感となり将来に対しての期待と不安が入り混じる時期でもあります。そのような時だからこそ、教育機関と連携し青少年の気持ちを汲み取り、自身の将来に夢と希望を抱き目的意識を明確に持ってもらうために語りかけてまいりましょう。
  愛情を持って青少年たちに成長の機会を与え、次世代を担う社会的にも精神的にも自立した青少年としての人間力を向上させましょう。そして、青少年だけでなく私たち大人もこの機会の中で青少年たちと真剣に向き合い、育成について考えることで大人も更に成長することができ、お互いの成長に相乗効果をもたらすことでしょう。

~地域とひとが昇華するまちづくり事業の実施~

  「まちづくり」は青年会議所運動の根幹であると考えます。まちづくりとは単純に公園や建物インフラを整備する事だけではなく、伝統の継承、まちの魅力の創造、地域に存在する企業、NPO団体によるボランティアやコミュニティ活動など、私たちの住まう地域に存在するすべての要素が連携していく事がまちづくりであると考えます。「緑豊かな環境を後世に残したい」「地域の商店街を活性化したい」「近所付き合いが希薄になってきた」など、その動機は様々あります。大切なことは自分一人だけの想いではなく地域の問題として、より多くの住民とその想いや危機感を共有することです。皆が地域の未来に関心を持ち、一体となり精力的にこの地域とひとを更なる高みへと昇華にするために行動をしていく、そのような魅力のある地域を創造し続けていくことが重要であります。
  私たちは、常に地域に必要なものを青年の視点で模索し、実践していかなければなりません。必要性に乏しく共感が得られないものは、完成とともに放置されてしまいます。重要なのは「地域の個性と魅力、ニーズを読み解く力」です。地域の歴史や現状を調べ、まちづくりの課題や活用したい魅力資源などを整理し、地域の明るい未来のための処方箋を考えます。これらをふまえて、「地域の将来像を描き、それを実現するための仕組みをつくる」ことになります。将来どんな地域を目指したいのか大きな目標を定め、その為には地域に住まう人々に私たちの運動に興味を持っていただき、また参加が可能且つ地域の明るい未来のイメージを共有できる運動を展開していく必要があります。
  責任を持って次世代を担っていく人々に地域の希望と無限の可能性を与え、誰よりも地域の事を想い情熱をもって問題に取り組んでいく、先見の明をもち私たちがこの地域に必要なものを真剣に考え実践し持続的に発展することで、地域とひとが昇華し光り輝くまちへとなるでしょう。

~結びに~

  40歳までの限られた時間の中で、JC活動に真剣に取り組む時間を積極的に作り、何よりも元気を出していきましょう。元気があるからこそ何にでも挑戦することができ、困難を乗り越えることができるのです。元気があれば何でもできる。
  また、日夜問わずにJC活動を行うにあたり、ご理解をいただいている家族、会社、地域の方々に感謝の気持ちを忘れてはいけません。
  ドイツの哲学者ニーチェの言葉に「脱皮のできない蛇は滅びる」という言葉があります。青年の今だからこそ新たな自分へと脱皮し、さらに一段と成長するために、様々な経験や自己研鑽の機会を受け入れられる技量が必要ではないでしょうか。JCは青年の学び舎でもありますが、すべての学びは経験を積むことでしか得られません。その中に先輩方よりいただくご指導、会議や議論を通じて得られる気づきなど様々な学びがあり、それこそが青年会議所としての魅力であると考えます。困難を嫌い回避するのではなく成長の機会と捉え、自身の可能性を創造する。この意識を持ち続けることが自身の成長のエネルギーとなっていきます。共に成長することで、同じベクトルをもって「明るい豊かな社会」を実現させましょう。

  私たちは、自らの意志で集った運命共同体であります。集うことで育まれる「英知」、どんなことにも挑戦をして、その一歩を踏み出す「勇気」、愛する人が住まう地域をよりよくしていきたいと想う「情熱」を持ってともに邁進していきましょう。

地域とひとが光り輝く新時代へと導くために

 

2019年度 基本計画

基本理念

昇華

~地域とひとが光り輝く新時代へ~

基本方針

・伝統ある組織として更なる価値向上へ

・地域発展の礎となる志の持った会員の拡大

・地域発展へと寄与する人財の育成

・光り輝く未来へと導く青少年育成事業の実施

・地域とひとが昇華するまちづくり事業の実施

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