継往開来 ~絆を大切に、未来への架け橋を~

理事長所信

理事長所信

継往開来 ~絆を大切に、未来への架け橋を~

公益社団法人 白浜・田辺青年会議所

2025年度理事長 新藤 匡史

~はじめに~

『青年会議所の綱領とする英知と勇気と情熱を持った青年こそ私たちの完成図であり、この青年の団結こそ「明るい豊かな社会」を建設する担い手であることを確信いたします。』 1965年設立趣意書より

 1965年7月に(社)白浜・田辺青年会議所が設立されてから60年の節目を迎えることができ大変嬉しく思います。この60年間、私たちは地域社会の発展に寄与し、多くの若者たちが集い、成長する場を提供してきました。その歴史の中で、多くの困難や挑戦があり、それを乗り越えてきたのは、私たちの結束力と情熱です。これからも、地域のニーズに応え、持続可能な社会を目指して活動を続けていかなければなりません。
 「継往開来」という言葉には、過去の伝統を大切にしながら、新しい未来を切り開いていくという強い意志を込めています。私たちの諸先輩方が築いてきた道を引継ぎつつ、次の世代のために新たな価値を創造していく責任があると感じています。

~伝統ある組織運営~

 白浜・田辺青年会議所は、昨年より、公益社団法人から一般社団法人へと法人格の変更をしましたが、考え方や、やり方が変わるわけではありません。諸先輩方が培ってきた地域からの信頼という土台の上に成り立っており、現在活動する我々はこの土台をより強固なものとして次の世代に引き渡していく責務があります。そして、半世紀以上に亘り受け継がれてきた伝統や文化、積み重ねてきた歴史をしっかりと継承し、今まで以上に地域から信頼される組織として、我々は進化をしていかなければなりません。今後の運営や活動をより時代に則したものにし、厳格なルールのもと、適切な運営を行っていくことで、より信頼される組織、永続的に発展する組織としてあり続けましょう。
 広報では近年社会全体の流れの変化で、紙媒体の物からSNSでの広報が中心となってきております。しかし、紙媒体の広報、SNSでの広報をバランスよく使うことが重要です。紙媒体の強み、SNSの無限の可能性を追求し、さらにはどのような広報が有効かつ適正なのかを検証し、適時適所な広報を展開していかなければなりません。そして、身近な方にJCの魅力を伝える、事業の魅力を伝える、地域の多くの人々に知っていただくことこそが白浜・田辺青年会議所の価値向上につながります。
 この地域で活動していく上で各団体との連携は重要であります。互いに連携し協力し合うことで、地域や人とのつながりがより深いものとなり、組織としてより大きな力を発揮することができると考えます。1月の京都会議から始まり、各種ボランティア、それぞれが自身の新たな学びや気づきを得ることのできる機会になります。積極的に参加することで、成長のチャンスを自ら掴み取り、多くの方々との交流を通じてつながりを広め、そこで得た経験をLOMへ持ち帰り、この地域へと活かしていきましょう。

~未来を託す会員拡大と組織力の向上~

 現在、人口減少や経済状況の悪化等を背景に全国の青年会議所の会員数は減少の一途を辿っており、当青年会議所においても予断を許さない状況であることに変わりはありません。しかし、2024年から2025年で卒業するメンバーが4人と、会員拡大を行う上では大きなチャンスであり本年度も引き続き最重要課題と捉え取り組まなければなりません。
 会員拡大は組織力を向上させるうえで切っても切り離せない事だと私は考えます。会員拡大は、JCを語り、JCのことを全く知らなかった方や、まちづくりに関心のない方の心を揺さぶり、我々の仲間になってもらう活動に他ならないからです。なぜ会員拡大が必要なのかをメンバー一人ひとりが理解しなければJCを勧められた人にも何一つ伝わりません。組織の存続、運営のためと短絡的な視点に留まらず、私たちの活動を広く展開するために必要な運動と認識しなければなりません。そして、新しく仲間となったメンバーをしっかりと迎え入れ、正しく導く事は、我々メンバーの務めです。今まで、青年会議所で得た知識や体験を若いメンバーに伝え、自分自身で一歩踏み出せる成長の機会を与えることで、私たち自身も成長し、私たちが行う運動の精度を高めていくことこそ組織力の向上につながると確信しています。
 また、より力強い運動を展開するには、会員同士の交流を深めていくことが大切です。青年会議所に所属していれば、多くの出会いがあります。入会していなければ出会わなかったメンバー、同じ委員会でなければ話すこともなかったメンバーもいたことでしょう。この出会いを大切にすると共に、これからも共に地域のために活動していく仲間として、会員同士の交流を図り、絆をさらに深めてより結束力を高めていきましょう。

~60周年記念式典に向けて~

 白浜・田辺青年会議所は、1965年7月に設立して以来、地域に対して貢献するため一歩一歩歴史を刻み続けてきた結果として、設立60周年という節目の年を迎えます。直向きな努力によって築き上げられてきた、大きな信用の上で、我々は活動していることを忘れてはなりません。式典ではこの白浜・田辺青年会議所を支えて頂いた数多くの皆様に対し、今後の歩みとこれまでの感謝の意を表します。また、この組織から生まれてきた多くの仲間と、白浜・田辺青年会議所らしい、設立60周年をともに祝い、想いを共有し、新しい時代に向けて一歩を踏み出しましょう。

~結びに~

 仕事と青年会議所活動の両立は公私ともに理解が得られにくいのが現状です。しかし、時間の使い方、順序だてて事に取り組む効率性はどちらにしても非常に重要です。「JCに選ばれた」のではなく、青年の学び舎である「JCであることを自ら選んで」この場にいます。自分自身と向き合い、成長できる機会を自ら掴み取って行きましょう。
 40歳までという限られた時間の中で年齢、職業、考え方が違えども何か縁あって私たちはここに集いました。地域社会にどのように貢献できるかを常に考え、柔軟に対応していく姿勢を忘れずに、60周年の年をLOM一丸となって力強く運動を展開してまいりましょう。
 継往開来の精神を持ち続け、白浜・田辺青年会議所の一員としての誇りを胸に、今も昔も、これからも、価値ある組織へ未来を創る運動に夢見て邁進してまいりましょう。

2025年度 基本計画

基本理念

継往開来

~絆を大切に、未来への架け橋を~

基本方針

・伝統ある組織運営

・未来を託す会員拡大と組織力の向上

・60周年記念式典
 これまでの感謝と、これからを発信する

・未来を創造するまちづくり
 地域の未来のために

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