理事長所信

公益社団法人　白浜･田辺青年会議所

２０２４年度理事長　柏木　　類

　「幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じることのできる心を手に入れるんじゃ。」
　これは皆さんも一度は耳にしたことがある日本のロックバンドＴＨＥ　ＢＬＵＥ　ＨＥＡＲＴＳの甲本ヒロトさんの言葉です。我が国日本の２０２３年ＧＤＰ世界ランキングは３位です。しかし、２０２３年幸福度ランキングは４７位です。約４年間の新型コロナウイルス感染症により身の回りの環境が一変し、世界情勢も大きく変化しました。我々白浜・田辺青年会議所の活動・運動にも制限がかかり、会員の減少等少なからず影響が出ました。
そんな今だからこそメンバーのマインドをウイルス蔓延以前、またはそれ以上に向上を図り、一丸となって白浜・田辺青年会議所を運営していく必要があると切に感じています。
　諸先輩方が築いてこられた伝統を引き継ぐとともに、一般社団法人への法人格変更によって変化が必要な部分については変化をしていくことで、この地域の未来のために、地域から真に必要とされる組織となっていく必要があります。自分たちが生まれ育ったこの紀南地域のために、白浜・田辺青年会議所らしく、オープンマインドに勇気を持って前に進んでいきましょう。

　会員数の減少は数年前より重大な課題となっています。青年会議所には４０歳で卒業という制度がある以上、会員拡大を止めることは死活問題であり、新たなメンバーを増やさなければ組織としても成り立たなくなってしまいます。そして、今年度もその歩みを継続していかなければなりません。メンバー全員が会員拡大の意識を持ち、全員で拡大していくことが必要です。
　多様な事業を通じて青年会議所の存在を知ってもらい、他の青年団体等とも連携しネットワークを構築することにより新たなメンバーを獲得する機会を増やします。また青年会議所の魅力をメンバー間で共有し積極的に発信することで新たなメンバーの獲得に活かし、全員拡大に努めていきましょう。

　創立から現在に至るまで先輩諸兄は常に時代に即した運動を展開し、地域のために貢献してきました。運動を展開するには定款・諸規定・内規に準拠した厳格な運営を行い、コンプライアンスの徹底を図ることで初めて運動を展開することができるのです。そのためには、メンバー一人ひとりが定款・諸規定・内規の内容を理解し、品格ある青年経済人としての自覚を持つことが重要です。また本年は公益社団法人から一般社団法人への法人格の変更もあり、ルールの枠組み作りが非常に重要だと考えております。組織の在り方を常に考え、これからの時代、そして未来を見据えて組織運営を行っていきましょう。
　青年会議所の広報活動は重要なテーマだと私は考えます。昨今、広報媒体はとても身近になり、スマートフォン１つで多様な媒体から広報出来る環境となりました。しかしながら人の目に付き内容を伝える事はそう容易くはありませんし、いくら地域のためを想い活動・運動を行っていても、地域住民に伝わらない情報発信は単なる自己満足でしかありません。どのような広報が効果的か今一度考え、一人でも多くの地域住民に我々の活動・運動を伝播していきましょう。
　３年未満の会員が過半数をしめる今、白浜・田辺青年会議所外では青年会議所がどのような活動・運動を展開しているのか、またどのように事業構築しているのか等参加し体験出来る機会が年に何回か設けられています。それらに積極的に参加を促し、知見を広める事によりＪＣ生活の糧にしましょう。

　まずは、この組織を運営してゆくのに不可欠な会員拡大の問題です。この地域にはまだまだ青年会議所が必要としている人材がたくさんいます。その情報をリサーチしアプローチする事によってより多くの同志を募る必要があります。そして募ったメンバーに、ＪＣの魅力や理念等を共有し、参加、携わる事で自分たちは何を為したいのかといったことを見つめ直すとともに、皆で人間力向上、魅力向上させていきましょう。
　そして、入会から３年未満のメンバーが全体の過半数を占めている現状において、今最も必要なのは魅力ある人財の育成です。いくら会員拡大を図りメンバーを増やせても新たに加わったメンバーが何も分からないまま１年が過ぎ青年会議所に対する考え方が後ろ向きになり、数年で退会していては意味がありません。
　ＪＣには多種多様な学びの機会が設けられています。それらを積極的に活用していきましょう。入会３年以上のメンバーについても、新型コロナウイルス感染症により、ＪＣ活動・運動があまりできていないのも事実です。今後活動していく上で青年会議所の楽しさや、やり甲斐を感じて続けていく為にも再度資質向上、人財育成をしっかりとしていきましょう。また、どんなときにも協力し合える組織となるため、メンバー間の絆を深める交流をし、組織力を向上させていきましょう。

　新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから、約４年で環境は一変しましたが、ようやく終息を見せ人の往来も活発になりました。しかしながらまだ心の底から晴れた様には感じない現状もあり、新型コロナウイルス感染症は莫大な経済ダメージだけでは無く、心身にもダメージが残る結果となりました。子供たちに至っては、学校での感染拡大により
学校生活でも多くの制限がかかり人生で数年しかない青少年期の人間関係を作る時間も、我々の時代よりも制限される中、ＷＥＢ等を駆使し環境を切り抜けることを余儀なくされました。
　まだまだ蔓延以前の気持ちに切り替える事は難しいかもしれませんが、白浜・田辺青年会議所メンバーが率先してこの地域の方々を巻き込み盛り上げる事業を組み立て、実施する事により更なる活気を生み出す糧となりましょう。
　私たちが暮らすこの紀南地方には様々な素晴らしい地域資源があります。そしてそれらを活用しこの地域の未来を担う子どもたちから大人の方までが参加でき、この地域に暮らす人たちの笑顔が溢れる、希望の光となる事業を展開していきましょう。

　白浜・田辺青年会議所は、地域社会の成長と未来に向けて、情熱と責任をもって活動しています。私たちは若い世代の力を信じ、地域への貢献と成長を目指します。未来のリーダーとして、共に学び、共に成長し、共に笑い合い、困難を乗り越えていく仲間を大切にします。
　私たちらしくメンバー一人ひとりが目的を達成するために様々な行動をし、またその想いと力が重なり合い、この地域がより繁栄し、希望に満ちた未来が実現すると信じています。
　青年会議所の一員として、共に成長し、共に創り上げる喜びを分かち合い、地域を愛し、その豊かな魅力を広めながら、白浜・田辺青年会議所が今後も存続し地域のみなさまとともに、より輝かしい未来を迎えるために、熱意をもって取り組んでまいります。地域のために、若者のために、白浜・田辺青年会議所らしく心豊かに「明るい豊かな社会」を実現させていきましょう。

２０２４年度　基本計画

Ｂｅ　ｙｏｕｒｓｅｌｆ

～変化の先にある未来～